携帯電話のようにカーリースを使おう!ということで開始された「軽帯自動車」。おくるまネットワーク株式会社というところが運営している2019年から始まったサービスです。
毎月の基本料を支払い、あとは走った距離分を支払うというひと昔前の携帯電話のプラン基本料+パケット代のようなサービスになっています。

マースちゃん
40代以上のかたは馴染みがある方法かもしれないデース。
基本料は月々4,800円で、月に500km程度しか乗らないなら合計で支払額は1万円ですから、送り迎えやちょっとした買い物に使う分にはお得に感じます。
ですが、実際にプラン内容はお得なのでしょうか?
この記事では、軽帯自動車のメリット・デメリットを解説していきます。
この記事の目次
軽帯自動車とは
おくるまネットワーク株式会社という、もともとは中古車の販売や買取をしている兵庫の会社が立ち上げたサービスです。
軽自動車を毎月基本料+従量課金(走った分)を支払うカーリースという、珍しいサービスになっています。
つまり、毎月4,800円+走った距離×10円が支払額ということです。
契約期間は2年半の1プランのみになっていて、軽帯自動車というだけあって軽自動車が対象になります。

マースちゃん
ですが、半年ごとにボーナス払いで1か月の基本料の10倍以上を支払う必要があるのに注意デース!

先生さん
安いように見えますが、実際は普通のカーリースと変わりません。

走った距離はどうやって請求されるの?
契約後、専用のアプリをダウンロードして毎月の走行メーターを軽帯自動車宛に送ります。
基本料は口座引き落とし、走行分はクレジットカードで別途支払い処理をする必要があります。
軽帯自動車のメリット
- 格安で新車に乗れる
- 税金などの費用はコミコミ
- 専用自動車任意保険をつけられる
基本料が4,800円で、ちょい乗りで月間500km程度しか走らないのであれば月々の支払いが1万円程度になるので、これは嬉しいですよね。
平日はほとんど乗らない、休日の買い物に必要という方にとっても格安になるのは嬉しいです。
また、利用するのに頭金や税金はすべて月々の基本料に含まれているので、初期費用なしで利用できるのもポイントが高いです。
車も新車なのでメーカー保証が使えますし、万が一の時の自動車任意保険もカーリース専用のものをあっせんしてくれるので、安心して乗ることができます。

マースちゃん
繰り返しになりますが、ボーナス払いがあるのには注意デース!

先生さん
短期間の利用でボーナス払いの最安カーリースなら「クルカ」をおすすめします。
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軽帯自動車のデメリット
- 店舗が少ない
- 毎月走行距離を申告しなければいけない
- 2年半縛りで途中解約ができない
- ボーナス払いがある
- 契約終了後に違約金が発生するかも
店舗が少ない
まず、2019年にはじまったサービスなので、本社がある関西を中心に10数店舗、関東では埼玉県にしか店舗がありません。
最寄りに店舗が無い場合は、納車と返却時に陸送費などが発生するので他のカーリースを選んだほうがトータルで安くなる場合があります。
また、2年半縛りの契約なので途中で解約はできません。
もしする場合は、残りの期間の基本料を一括で支払う必要があります。
そして、毎月は1万円程度で収まるかもしれませんが、年2回のボーナス払いが設定されています。
金額は安くても5万円、人気のN-BOXになると7万円ものボーナス払いが必要になります。

マースちゃん
ボーナス払いなしで月々1万円のカーリースもあるデスよ。
毎月走行距離を申告しなければいけない
携帯自動車では、契約時に走行距離を計測してくれるツールを取り付けます。
このツールが自動的に走行距離を申告してくれるわけではなく、スマホのアプリから走行距離を申告しなければいけません。

マースちゃん
忙しい時期でも関係ないので、結構面倒なシステムなのデース…

先生さん
毎月やらなければいけない作業って実はかなりストレスになります。
2年半縛りで途中解約ができない
携帯電話の分割払いと同じで、2年半の縛りがあるので途中解約ができません。
明確な記載がサイト内にありませんが、どうしても解約しなければいけない場合は残り契約年数のリース料を一括清算という通常のカーリースと同じような解約方法になるかと思います。
その場合、解約時期にもよりますが、ボーナス払いを含めて50万円以上の解約金になる場合が多いです。
また、2年半以上は契約できませんので、返却をするか再リースとして同じ車を再度契約するかを選択する必要があります。
最終的に車を買い取ることはできますが、2年半後に買い取りしたとしても2年間支払った分の数十万円安くなる程度の買い取り金額になるので、お得感は少ないです。
契約終了後に違約金が発生するかも
携帯自動車は、2年半車を使った場合、最後に返却をする契約が基本になります。

その時、大きな傷や凹みがあれば違約金が発生しますし、走行距離制限をオーバーしていても違約金が発生します。
それを回避するために車を最後に買い取る方法もありますが、いずれにせよ清算をしないと契約が終了できないという大きなデメリットがあります。
軽帯自動車はお得なのか
ボーナス払いがあるため、カーリースの教科書的にはおすすめしません。
同じようなプランで、短期間でもボーナス払いなしで3年契約というカーリースもあります。
一見安くて便利に見えますが、メーターを毎月申告しなければいけない手間や、わざわざクレジットカードで払わないといけない手間をかけるくらい価値があるかといわれると・・・。
また、運営会社がもともとが中古車販売の企業なので、2年半(車検が来る前)までの契約にすることで、カーリースとしての収入+契約終了後は良質な中古車を転売できる仕組みになっています。
扱い車種を軽自動車に限定しているのも、転売のしやすさに目をつけているんだと思ってしまいますね。
ユーザーのことを考えて作ったサービスというよりは、新しい利益として開発したシステムという感じで人情味を感じないので好きではないです。

先生さん
カーリースの教科書のサイトポリシーとも一致しません。
利益先行・利益重視なサービスはもう古いと思うのデース。

マースちゃん
まとめ
軽帯自動車のメリット・デメリットを解説しました。
リースDeマイカーのメリット・デメリットについて解説しました。

マースちゃん
カーリースの教科書としては、携帯自動車はあまりおすすめしないデース。
とくに契約するメリットも見当たりません。

先生さん
カーリースの教科書としてはおすすめできませんが、ユニークな取り組みだなーという感想です。
2年半だけ使いたい!!といかなりニッチなかたでなければ、最終的に自分のものになったり、格安のカーリースを選んだ方が後悔しないと思います。